ごあいさつ
私は大学院修士課程修了後、研究所、そして大学へと場を移しながら、研究と教育に携わってきました。この間、素晴らしい同僚・学生・共同研究者の皆さまと出会い、共に過ごすことができたことは、実に恵まれていたと感じています。さまざまな組織づくりや研究プロジェクトに関わる機会を得られたのも、皆さんのご指導とご協力があってこそでした。
産業技術総合研究所では、生命情報科学分野の研究センターの立ち上げと運営に携わり、優秀な研究者や研究支援スタッフと共に仕事をすることができました。多くの方々が、現在も第一線で活躍されていることは私にとって大きな喜びです。 東京大学では新しい専攻・学科に設立時から参加し、自身の研究室でも優秀な学生・研究者に恵まれました。現在多くの卒業生が社会で活躍し続けていることを、誇りに思っています。さらに、研究科の運営にも参加し、貴重な経験を積むことができました。
私の研究の原点には、人工知能がありますが、今また人工知能の大きな波が学問の世界にも押し寄せ、情報生命科学のあり方も劇的に変わりつつあります。この波が、私の研究人生に「間に合った」ことは、これまでに経験した数多くの幸運の中でも、特に大きなものだと受け止めています。これからは、この波を楽しみ、時には抗い、気力の続く限り満喫したいと思っています。これからも温かいご支援を賜れば幸いです。
今回の「最終講義」では、お伝えしたいことのすべてを語り尽くすことはできないので、Web上に色々と書いてみました。ご興味のある方はご覧いただければ幸いです。
最後に、これまで私の活動を支え、可能にしてくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。
2026年3月
浅井潔